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N4、N5レベルの初心者向けの日本語能力試験 JPT Elementaryの提供を開始!

2023-07-31

~ 2023年9月より、ネパールなどで実施予定 ~

日本語を母語としない日本語学習者を対象に、日本語能力試験を実施運営する、当社グループの一般社団法人 日本語能力試験実施委員会(事務所:京都市中京区、代表理事:北田 秀司)は、この度、JLPTのN4、N5レベル相当のみに特化した初学者向けの日本語能力試験 JPT Elementaryを開発いたしました。2023年9月より、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、フィリピンなどでの実施を予定しております。

 

■開発の経緯

JPTは全レベル対応型試験で、JLPTのN5レベルの初心者からN1レベルの上級者まで、同一の試験で判定が可能という利便性がある一方で、高度な日本語力を必要とする問題も出題されることから、N4、N5レベルの受験者にとっては難しく感じられるという側面がありました。特に東南アジアなどの新興国の受験者から、N4、N5レベルに特化した試験の実施を望む声が数多く寄せられたため、 JPT Elementaryを開発いたしました。

 

■JPT Elementaryの概要

初学者(N4、N5レベル)向けの試験

試験時間はJPTよりも短く、聴解25分、読解25分の合計50分、問題数もJPTより少ない、聴解40問、読解40問の合計80問となっており、初学者(N4、N5レベル)が受験しやすい試験です。

 ※聴解試験の長さは試験によって多少変わることがあります。

 

○試験は年12回実施

試験回数は、JPTと同様に年12回の実施(実施国によって異なる)を予定しており、受験者の利便性向上を図ります。

 

○JPTと同等のスコア精度を担保

JPTと同様に、試験結果は合格・不合格ではなく、スコアで表示されます。出題される問題数が異なるため、配点を変更しているほか、JPTが990満点なのに対し、JPT Elementaryは200点満点となっています。ただし、過去の試験データとともに、JPTとのマッピングスコアを算出し、スコア精度を担保しているため、JPT同様にJLPTのN4、N5レベルをスコア(※)で判定することができます。

 ※JPT ElementaryではJPTのスコアも併記されますので、JPTスコアとして利用できます。日本語能力証明が必要な際は、JPT、JPT Elementaryのスコアともにご利用いただけます。

≪スコアの測定範囲≫

 

JPT日本語能力試験とは?

JPTは1985年にスタートし、年12回、これまでに370回以上(※1)実施されている日本語能力試験です。日本で就学、就業する上で必要となる、コミュニケーション能力を客観的に測定、評価することを目的としており、法務省出入国在留管理庁において日本語教育機関へ入学する資格(※2)として認められています。

※1 2023年2月時点  ※2 315点以上取得していること

日本語能力試験JLPTとJPTの違い

JLPTは、外務省の外郭団体『国際交流基金』が実施している試験で、JLPTがN1~N5の5段階評価なのに対して、JPTは合否ではなく、5点刻みのスコア表示。990点の高スコアまで採点できるため、高度な日本語力が必要な職種でも対応できるほか、合格・不合格の段階評価では表せない能力比較を正確に行うことができます。
また、結果発表も2週間後とスピーディーです。

※JPTは聴解と読解の計 200 問の出題形式で、10~990点のスコアで採点されます。

 

≪JPT Elementaryに関するお問い合わせ先≫

一般社団法人 日本語能力試験実施委員会
京都市中京区車屋町通竹屋町上る砂金町403番地 田丸産業ビル1F
TEL:075-253-6180(受付時間10:00~18:00 土日祝除く)
e-mail:info@jptest.jp